台湾の石油元売最大手「台湾中油」の工場で爆発 「石油供給に問題なし」と同社が表明
台湾の経済部(日本の経済産業省に相当)傘下の石油元売最大手、台湾中油(CPC)の石油精製工場(桃園市亀山区)で29日午前6時42分ごろ爆発、火災が発生した。
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40台余りの消防車、救急車が現場に急行、消火や救出活動に当たった。午前7時30分には火が収まった。幸い死傷者はいなかった。原因については、工場内の加熱炉のパイプが破裂し、出火したとみられている。焼損面積は約50平方メートルに及んだ。
台湾中油の李順欽・副総経理(副社長)は同日午前に記者会見を開いて謝罪するとともに、同社の石油供給などの業務に問題はないことを表明した。
桃園工場は北部向け家庭用プロパンガスや車両向けガソリンなどの生産を担うほか、桃園国際空港や台北松山空港の航空機用ガソリン、台湾電力火力発電所の燃料などの生産も行っている。
行政院労動部(=労働省。日本の厚生労働省に相当)職業安全衛生署は即日、同工場の操業停止を通告した。稼働が再開できるのは、台湾中油から提出された今後の改善計画が関係当局で承認され、その後の検査を通過した後になる。
事故発生が早朝だったことから、工場付近に住む人々は爆発音や燃え上がる炎に驚きを隠せないでいた。現場から3キロメートル離れた所でも爆発音が聞こえたという。付近の住民からは、工場の移転を求める声が出ている。
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