16日付の日本経済新聞によると、グーグルは中国で約8年ぶりに中国専用のグーグルマップのサイトを開設し、iPhoneユーザー向けの地図アプリを提供し始めた。中国の阿里巴巴集団(Alibaba Group)傘下の高徳地図(Autonavi)とも業務提携しているという。
高徳地図は中国メディア・澎湃新聞の取材に応じ、「政府の関連政策に従い、当社はGoogleマップとさらなる提携は計画していない」と述べた。
中国のポータルサイト大手「網易」(ネットイース)は、グーグル社の内部情報筋の話を引用し、中国ではGoogleマップのウェブ版はずっと利用可能な状態にあるが、地図データの更新は行われていないと伝えた。
網易が確認したところ、16日の時点では、ditu.google.cn(現地サーバー)とgoogle.cn/maps/(米国サーバー)という2つのGoogle マップ中国版サイトはアクセスできる状態になっている。しかし、データは最新のものではないものの、2010年グーグルが中国から撤退した当時のデータでもない。2014年12月に開通した北京市の地下鉄7号線が表示されている。
米グーグルが2010年、中国では検索サービスの自主検閲を撤廃し、中国本土からの撤退を発表した。中国当局は2014年5月末、Google検索やGmailなどグーグルの中国におけるサービスを全面遮断した。
(翻訳編集・王君宜)
ソース:http://www.epochtimes.jp/2018/01/30699.html