SGXが四半期報告を上場企業に義務付けたのは2003年で、時価2,000万Sドル(約16億7,413万円)(現在は7,500万Sドル(約62億7,800万円))超の企業が対象。撤廃されれば企業は中間決算と通期決算のみ報告すればよい。
英国は2013年、欧州連合は14年に四半期報告を廃ししている。シンガポールでも投資家は、経費が掛かりすぎると不満をSGXに表明しており、こうした状況を考慮し廃止の検討を始めた。
現在、上場750社のうち240社が四半期報告を提出している。SGXはいくつかの選択肢を提案しており、四半期報告を維持する場合、時価1億5,000万Sドル(約125億5,600万円)超の企業にだけ適用することを提案した。決算報告作成は、規模の小さい企業ほど負担が重いからだ。
時価1億5,000万Sドル超の企業でも、少数株主の意見を反映させるため、株主総会で4半期報告の廃止を決議することを認める意向だ。
四半期報告維持の場合でも企業側の負担を軽減するため、第1と第3四半期決算は、財務諸表と経営者による財務状態・経営成績の分析報告の2つだけにすることも提案した。現在は、持ち株比率の変化、会計方針、1株利益などの報告も義務付けている。
ソース:http://www.asiax.biz/news/45600/