カンボジのアパレル産業は政治的弾圧の代償を支払うことになるのか?【後編】
プノンペンのDankao地区にある寮の桃色の壁に、若い入寮者らはKem Sokha氏の写真を貼ったままにしているが、政治的に傾倒していることを大っぴらにしないよう注意を払っている。一方で彼らは、政治的、経済的に影響力を持っていることを誇りに思っている。
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プレイベン州出身の2人の子供の父親である28歳のVun Mab氏は、「縫製労働者がいなければ、これほど進歩は見られなかったでしょう。」と言った。
だが今、不確実性が彼の未来を覆っている。先月最高裁判所がCNRPの解散を命じた直後、昨年カンボジア輸出の約40%を占めたEUは、制裁措置の可能を示唆した。
「基本的人権を尊重することが、カンボジアがEUの優遇措置である「Everything But Arms」制度の恩恵を享受し続けるための前提条件となる。」と声明文では述べ、武器を除くカンボジアの全輸出に対して適用されている免税と無制限のアクセスについて言及した。
また先週米国は、野党の解散やその指導者の拘留など、カンボジア政府の民主主義を損なう活動に関与する人々の入国を制限すると述べた。
この入国ビザ制限は、Hun Sen首相への批判に対する取締りが実施されて以来、西側諸国が科した制裁の中でも最も厳しい措置となった、とロイター通信は報じた。
月額179米ドルでスニーカーに靴底を貼る日を過ごしているYi Ratha氏は、仕事を失うのではないかという恐れを口にした。
「国際社会はアパレル産業を利用して、法の支配を尊重するよう国に圧力をかけようとしています。」と彼は述べた。「それに対して最も影響を受けるのは、裕福な人々ではなく最も貧しい人々なのです。」
そんな中でもHun Sen首相は、33年に及ぶ首相在任期間を延長しようと、工場訪問を続けている。
Facebookによるライブスピーチでは、時には皮肉を交えながら、彼は平和と安定について熱のこもった訴えを行った。「世の中が平和でなければ、ここで働くことなどできません!」と首相は述べ、クメール・ルージュ政権下でのカンボジア大量虐殺の過去について労働者に思い起こさせた。
「我々は、有害な人々が安全、平和、そして安定的な発展を阻害することを許しません。そういった者にいかなる機会も与えたりしません。」
Hun Sen首相と会うのを楽しみにしているChon Kimlyさんのような労働者は、投票箱で自分の番を我慢強く待つことになるだろう。
「私は善良な市民です。」と彼女は静かに言った。「どんなに忙しくても、投票に行くのを忘れません。」
ソース:http://apparelresource.asia/news/page_2.html
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