韓国人投資家はベトナムでいかにして大成功を収めたか?【前編】
ベトナム・ホーチミン市を拠点とするDaekwang Maika社、およびビンズン省のDaekwang Apparel社のKim Heung Soo CEOは、ベトナムで約25年も過ごしているが、ビジネス環境は「とても良い」と述べた。彼は28才となった1994年に、輸出用衣料品を生産するDaekwang Maika社を設立し、2006年にビンズン省のDaekwang Apparel社を設立した。
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「私のビジネスは大変順調に推移してきました。我々はベトナムで衣料品を生産し、それを他国市場へ輸出して年間8000万~1億米ドルの売上を上げています。米国向けが輸出総額の92%を占めており、残りはアジア諸国向けです。」とベトナム中南部を統括する韓国商工会議所(Kocham)の代表でもある彼は述べた。
ベトナムにおける韓国資本のもう一つの成功事例はLOTTE Martである。
2008年にホーチミン市第7区に最初の店舗をオープンさせた後、現在ではいくつかの大都市にまたがり、合計13のショッピングセンターやハイパーマーケットを運営している。
LOTTE Vietnam Shopping JSC (LOTTE Mart Vietnam)のKang Min Ho代表は「地元商品を最優先させるという方針のもと、ベトナム商品の開発や販促、特に国内外の消費者に対して地方の特産品販売に力を注いできました。」と述べた。
「我々はベトナム商品の開発に注力するだけでなく、モダンで便利なショッピング環境の創出にも取り組んでいます。ベトナムは9500万人以上の人口を抱え、かつ若者の比率が高い国ですが、この国における近代的小売のシェアは近隣の他国よりも依然として低い水準にあります。一方で人々の所得はどんどん増加しつつあります。こうした点が、小売市場が発展するための素地となっています。ベトナムには急速な経済成長、明確かつ透明性の高い投資環境、大きな潜在成長性や政府の支援があり、この地域の中で資本の投下先として最も有望です。」と彼は述べた。
「このことが、LOTTE GroupとLOTTE Martがベトナムに対する長期投資を特に重視する大きな理由となっています。」
LOCK&LOCK VietnamのChun Hae Woo代表は、「ベトナムは若くダイナミックな市場であり、この国の消費者は常に新しいものを体験したいと望んでいます。そのため小売市場においては、ベトナムがこの地域の中でも最も将来有望な市場であると我々は考えています。」と述べた。
各小売ブランドはこの市場で今後成長していくことが見込まれており、LOCK&LOCKもまたその波に乗ることは明らかでしょうと彼は述べた。
Chun代表はベトナムにおける彼のビジネスについて、「非常に素晴らしい成長」を遂げたと述べた。新しいブランドの開発と並行して、LOCK&LOCKもまた新製品を開発するために多くの研究を行ったという。
「ベトナムの多くの家庭で韓国のNo.1ブランドによる良質な製品やサービスを体験できるよう、我々は引き続き数多くの省や都市に店舗ネットワークを拡大するつもりです。」
Samsung、LG、Posco、CJ、Hyundai、CGVやLotteriaなど、エレクトロニクス、重工業、エンターテイメント、ファーストフードなど、さまざまな分野の韓国ブランドがベトナムで成功している。
ハノイにある大韓貿易投資振興公社(Kotra)のPark Chulho代表によると、5000社以上の韓国企業がベトナムに進出しているという。
「1992年に国交樹立して以来、韓国とベトナムの関係は、政治、経済、社会、文化、科学、安全保障、教育、労働など多くの分野で力強く発展し続けています。」
昨年、韓国はベトナムにとって第3位の貿易相手国であり、一方でベトナムは韓国にとって第4位の貿易相手国であった。
「今年第3四半期までの二国間貿易は450億米ドルにも達し、我々は通期で500億米ドルを超えると予想していますが、この金額は1992年の5億米ドルから約100倍もの増加となります。」とPark氏は述べた。
「ベトナムにある韓国企業からの投資も大幅に増加しています。」
外国投資庁によると、韓国企業はベトナムに総額575億米ドルを投資し、同国に対する総投資額の18.1%を占めているという。
韓国はベトナムで最大の外国人投資家であり、日本、シンガポール、台湾がそれに続いている。
(後編につづく)
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