DOT11責任者、アラバド氏によると、市政府や観光業界はムスリム観光客の要件を満たすため、施設やサービスの整備を急いで進めているとのこと。「我々の準備はできつつあります。多くのハラル関連の取り組みも行っていますし、観光地もムスリムフレンドリーになっています」と氏は話した。現在、彼らは市内のレストランやホテルにハラル認証を取得するよう求めているが、そうでない場合は少なくともムスリムフレンドリーであるようにと促している。
DOT11のチーフであるアバス氏によると、地元ビジネスオーナーたちも、直行便の就航や、ダバオがムスリムフレンドリーのハブとなることに喜んでいるとのこと。今回の就航により、マレーシアの投資家のダバオの食品産業への関心が高まっているという。氏は、「市政府による強力な支援があり、サラ市長もこの市場がどれだけ巨大であるかも知っているので、ハラル産業に大きな期待を寄せています」と述べた。
また、「観光客が訪れるだけではなく、投資家も訪れるようになり、ダバオ市の投資ハブとしての可能性を見出すことになるでしょう」とも話した。実際、すでにダバオ市投資促進センターとマレーシアの投資家との最初の話し合いが行われ、市内でのハラル施設や製品の不足から、その内の数人が、レストランの建設やハラル製品の供給に関心を示したとのこと。
ダバオ市ハラル協議会は現在、ダバオをどうムスリムフレンドリーにするか話し合いを進めている。アバス氏は、「ムスリム観光客のハラル必要条件は、主に食事と場所でしょう。例えばホテルの部屋ですと、礼拝のためにメッカがどの方向かを示す、案内を置く必要があります」。「また、地元モスクを観光客が訪れられる場所の一つにできるよう、市は地元のウラマー(イスラームにおける知識人)と協力するべきです」と話した。そして、「今回の直行便の就航により、ダバオだけではなくミンダナオ全体のマーケットを考えていきます」と付け加えた。
2018年1月19~21日に開催される、マレーシア最大のトラベルフェアー、マレーシアインターナショナルトラベルマートにDOT11は参加し、ダバオ/クアラルンプール間の直行便のプロモーションを行う予定だ。12月21日のクアラルンプール/ダバオの就航便、そして同日のクアラルンプールに戻る便もすでに満席となっている。便は、日、月、火、木曜日の週に4便の予定だ。
ソース:https://davawatch.com/articles/2017/12/12/7084.html