ホーチミン市で11月23日の夜、ベトナム企業とインド企業を集めた会合が開催された。
インド綿繊維輸出促進委員会のShailesh Martis会長は、ベトナムは世界でも有数の縫製輸出国となり、糸、布地ともに常に高品質の綿繊維を求めている。ベトナムの繊維・アパレル産業の野心的、しかし実現可能な2017年の輸出目標額は305億米ドルに達すると述べた。
「ベトナムの輸入企業は新たな原材料調達先を求めています。インドの綿繊維輸出業者はベトナムの綿繊維サプライチェーン上のいかなるギャップも埋めたいと考えています」とMartis会長は述べた。
インドのK. Srikar Reddy総領事によると、両国間には繊維・縫製部門での貿易に大きな可能性があるという。インドの繊維産業は完全なサプライチェーンを作り上げている。インドはまた手ごろな価格でありながら高品質な原材料と布地の世界的な供給国でもある。
「ベトナムは繊維部門での原材料調達先を多様化させようとしています。インド、ベトナム両国の企業双方の利となる素晴らしい機会です」とReddy総領事は述べた。二国間の経済関係強化はインドの戦略的目標の一つであり、繊維・アパレル産業はその優先分野とされている。
ホーチミン市のSaigon Exhibition & Convention Centreで11月22日から25日にかけて開催される第17回ベトナム国際繊維縫製産業展示会にはインド企業9社による代表団も参加した。代表団は綿、高品質の織物、ニット、デニム生地、内装用品などを展示した。
インド企業に加え、展示会には14ヶ国・地域の400社が参加し展示を行なっている。海外からの参加者の多さはこの巨大イベントの国際化とベトナムの繊維・縫製産業の将来性を裏付けるものとなっている。
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からの米国の離脱にも関わらず、海外投資家らはベトナムの安定した経済成長に支えられた市場可能性について楽観的な見方を保っている。
計画投資省の海外投資局によると、2017年1月から6月末までにベトナムの繊維・縫製セクターの輸出額は前年比11.3%増にあたる145億8000万米ドルに達した。
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