香港「沙中線」の建設費、165億ドルの予算超過
香港鉄路公司(MTRC)は12月5日、MTR沙田―セントラル間(沙中線)の建設コストの最新見積もりを特区政府に提出した。
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6日付香港各紙によると、2012年に立法会への予算申請で認められた建設コストは798億ドルで、うちMTRCが担当する主体工程の委託予算は708億ドルだった。
MTRCの最新見積もりでは主体工程のコストは23%増の873億ドルに達し、165億ドルの予算超過となる。総建設コストは971億6300万ドルに膨れ上がり、広州―香港間高速鉄道香港区間の853億ドルを上回って香港の鉄道史上で最高の建設コストとなる。
予算超過の原因は主に(1)宋皇台(旧・土瓜湾)駅での考古学的発見により追加コストとして41億ドルが必要(2)湾仔北で建設用地接収が遅れた(3)黄大仙などで政府や地元からの要求で歩道橋やエレベーターを設置した――の3つ。また工事はすでに8割完成し、最新の開通目標は2019年半ば。ただし紅●―金鐘間は2021年開通となる。政府がMTRCの見積もりに同意すれば立法会への追加予算申請が必要となる。【●=石へんに勘】
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