6月以降、DBSは50種の業務にRPAを導入し、2万5,000時間の仕事量が職員に代わり処理された。DBSは、香港、中国、インド、インドネシア、台湾業務でもRPAを活用する。
RPAを活用した分野の1つが、資金洗浄、詐欺、脱税など金融犯罪。DBSの広報担当者によれば、行われるのは顧客の身元確認、資金の出所の追跡、取引監視などの作業で、調査対象は法人、個人を問わず、ATM(現金自動預払機)利用の預金も調べる。
顧客が、これまでにないような額の取引を行った、あるいは巨額の資金を移転したものの、同額が別の口座から振り込まれたなど、疑わしい可能性のある取引が警戒対象になる。
調査では、口座履歴を何年もさかのぼり調べることもあり、手作業では大変な手間がかかる。しかしこうした作業をロボットに委ねることで手間が省ける。
機械に任せられないのが分析的側面で、取引が本当に疑わしいかの判断は人間が下すことになる。ロボットが処理するのは、日々繰り返される、規則性を持った大量の取引だ。
ソース:http://www.asiax.biz/news/45228/