「この施設の完成は、ハラル産業界や消費者にとってよい後押しとなることでしょうう」とDOSTリージョン11責任者のサレス氏は述べた。また、「結果がでるまでに少なくとも数日かかっていた他の検証機関に比べ、高度な機器により、すべての検証プロセスにかかる時間を1日以下に短縮することになるでしょう。いくつかの費用には政府から助成金がでるので、検証費用もほかの施設に比べて低く抑えることができます。つまり、ハラル産業の発展の手助けとなり、生産性と競争の増大につながります」とも話した。
フィリピン・ムスリム国家委員会 (NCMF:National Commission on Muslim Filipinos)の地域責任者、ルマアン氏は、政府のハラル産業をサポートする取り組みに感謝の意を表し、こう話した。「NCMFは、ここダバオ市にハラル検証ラボラトリーを開設してくれたことに感謝しています。ハラル業界の人たちはこれで、検証のために他の場所に行かずにすみます。ハラル製品認証のために必要な施設がすぐ近くにできました」。これは、ダバオ市で最初のハラル検証機関となり、フィリピン国内の4つの検証機関の1つとなる。
氏は、検証機関の開設により、市内にてハラル製品が豊富になることを期待しているとし、「ハラルビジネスの発展と促進により、フィリピン経済の押し上げになるよい機会となることでしょう」と付け加えた。
サラ・ドゥテルテ市長は、「ハラル検証機関の開設により、ダバオのハラル製品の、近隣都市やミンダナオ、そしてブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンの東アセアン成長地域(East Asean Growth Area)での収益は増大するでしょう」と語った。ダバオ市ハラル産業発展協議会の議長でもある市長は、ハラル産業の重要性を認めることは、国内の文化の多様性の尊重の表れであると述べ、「ミンダナオには最大のムスリムコミュニティーがあることから、我々の製品が確実に“ハラル認証”あるよう努力することに関しては、我々が先頭に立つことに適しています」と話した。
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