ベトナムのAI開発アジラ社、富士通と共同開発した高齢者向けサービスを日本で実証実験へ
ディープラーニングによる画像認識分野に特化した人工知能開発を手がける株式会社アジラ(所在地:ベトナム ハノイ ベトナム法人:Asilla Vietnam JSC、代表:Nguyen Thanh Hai)は富士通株式会社(神奈川県川崎市、代表取締役社長:田中達也)と画像認識技術を活用した高齢者向けサービスの共同開発し、東京都町田市で実証実験を行う。
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●ベトナム法人代表のコメント
ベトナム法人Nguyen Thanh Hai氏は今回の実証実験について、「人口統計上、いずれベトナムをはじめとするASEAN諸国にも高齢化社会は訪れる。世界で最も高齢化が進む日本の課題解決に貢献させて頂くことで、我々も未来に向けて準備をすることができると考えている。また、オフショア開発だけではないベトナムの高度IT開発の力を実証・証明する良い機会を得ることができた。日本でトップ企業である富士通様に認めて頂けるような高い技術を提供していくことで、ベトナムIT全体が高度化していくことを望んでいる。最後に、今回は多くの皆様の支えによって共同開発から実証実験に進むことができた。必ず成功させて結果を出し、その思いに応えていきたい。」
●実証実験
2017年9月27日、東京都町田市にて実証実験を行い、サービスの有用性を検証する。
実験は高齢者の帰宅困難者を想定し、町田市役所の職員や認知症サポーター等の協力を得て行われる。
●共同開発の背景
富士通の事業部門とベンチャー企業とのマッチングの機会を提供する「MetaArc(メタアーク)ベンチャープログラム※」にアジラが応募。その高い画像認識技術が評価され今回の連携合意に至った。サービスは富士通のクラウド型IoTデータ活用基盤サービス(FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform)とアジラの画像認識技術により共同開発された。※MetaArcベンチャープログラム‥スタートアップ企業と富士通の互いの強みを生かした共創を通じて、新たなビジネスを創りあげることを目的としたプログラム
日本の経済新聞最大手”日経新聞”でも取り上げられており、今回の共同開発の関心度は高い。また、アジラの画像認識技術はセキュリティ業界やファッション業界でも応用ができると期待されている。
●サービスの内容
認知症の高齢者等の帰宅困難者が1人で出歩き行方不明になってしまった際に、帰宅困難者の顔をスマートフォンで撮影してアプリにアップロードする。人工知能がアップされた画像と事前に登録されている画像との照合をほぼ瞬時に行い、発見を手助けするというもの。スマートフォンから位置情報も同時に割り出せるため、家族は顔と位置を確認してから迎えに行くことができる。画像については顔にモザイク処理を行い、撮影したスマートフォンにはデータが残らないようにするなどプライバシーにも配慮している。
●株式会社アジラについて
2015年6月、木村大介によってハノイに設立。人工知能を使ったアプリケーションまたはサービスの開発を行っている企業がまだ少ないベトナムにて、最先端の技術を持つ日本人とベトナム人による少数精鋭での技術開発を行っている。2017年4月よりASEAN最高峰の技術を誇るハノイ工科大学AICS研究チームと提携し、人工知能サービスの課題解決や共同開発も行っている。
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