昨年、信用情報・債権回収のシンガポール・コマーシャル・クレジット・ビューロー(SCCB)が、企業などからの依頼を受け取り立てに成功した額は過去6年で最高だった。オランダ系債権回収業者、アトラディウス・コレクションズの取立額もここ数年、増加している。
また腕ずくで取り立てるという、強面の借金取りのイメージは過去のもので、現代のプロの債権回収者は銀行員のように見え、債務者の履歴をしっかり調べてから取り立てを行うという。
取り立てに際し、脅迫的言い方や威圧より効果的なのがブラックリスト掲載だ。ブラックリストに掲載されれば顧客、投資家かから相手にされなくなるため、企業は掲載を嫌う。
SCCBによれば、借金取り立ての対象となった昨年の債務額は8,185万Sドル(約682,000万円)で、前年より9%増加した。今年は8,500万Sドル(約708,600万円)が予想されるという。
同年の1件当たり取立請求額は平均1,800Sドル(約150,000円)で、2011年の半分。債権額が巨額になる前に早期に取り立てのプロに債権回収を依頼する傾向が強まっていることを示すものだ。
ソース:http://www.asiax.biz/news/44954/