「外国投資家らの利食いと北朝鮮リスク増加などによって、外国資本投資ファンドの流出が続いている」と、韓国銀行は第6次核実験と継続的なミサイル発射の影響を指摘する。2011年の欧州債務危機では、46億ドルが流出した。
また、朝鮮半島の緊張が高まった今年8月、韓国からは32億5000万ドルの外国資本が流出した。
多くの専門家は、北朝鮮当局は10月10日の朝鮮労働党建党記念日と、10月18日の第19回中国共産党代表大会の開幕にあわせて、何らかの軍事アクションを取ると予想していた。かわりに、朝鮮労働党は中国共産党に、大会開幕の祝賀メッセージを送った。
これにより北朝鮮の威嚇行動は比較的沈静化したとみなされ、10月は外国資本が韓国株式市場に戻った。韓国ウォンも対ドルで高くなり、8月下旬には1米ドル=1277.8ウォンだったのが、10月中旬には1145.4ウォンに回復した。しかし、このたびの韓国銀行のデータで、アジアで4番目に大きな経済規模の韓国市場が、北朝鮮の動きに脆弱であることを示す格好となった。
(翻訳編集・佐渡道世)
ソース:http://www.epochtimes.jp/2017/10/29057.html