10月8日付香港各紙によると、警察が電話関連の詐欺事件についてまとめたところ、今年は8月までで前年同期比22%増の684件、被害総額は1億9400万ドルと前年同期の1億2200万ドルをすでに超えている状態だという。
日本では年配の被害者が多い印象だが、香港では684件中540人が30歳以下と、若者の被害が8割を占める結果に。
電話を使った詐欺事件が増加の一途をたどっており、特に被害者の若年化が目立っている。
警察では、いわゆる「オレオレ詐欺」に代表されるなりすまし詐欺に、警察など公務員を騙る詐欺、狂言誘拐の3つを3大手口として市民に警戒を呼びかけている。
最近の新たな手口として、狂言誘拐と警察騙りを併用した詐欺も出現した。従来の公務員詐欺に加え、別途で当人の家族に電話し、当人が誘拐されたとして身代金を要求するものだ。
当人には家族に連絡させないようにし、家族の情報を得た上で電話することで信憑性を高めるのが狙いのようだ。