メルボルンの連邦裁は、「被告は、虚偽の主張で読者を欺いた」との判決を下した。
ギブソン被告は、ソーシャル・メディアを利用して虚偽の宣伝を行い、「脳腫瘍を治した食事療法」と偽って、「Whole Pantry」やアプリケーションを出版した。ギブソン被告は、この商品で42万ドルを稼いだとされている。
VIC州消費者問題局(CAV)が捜査を開始し、2016年6月にはギブソン氏とその会社「Inkerman Road Nominees」社を相手取って民事訴訟を起こした。また、ギブソン氏は、利益の大きい部分をチャリティに寄付したとも主張していたが、それも虚偽とされている。2017年3月には連邦裁のデビー・モーティマー判事がCAVの主張の大部分を認めていた。
ギブソン氏は、オーストラリア消費者保護法違反で5件の罰金判決を受けている。その中には、治療不可能な脳腫瘍を患っていた少年、ジョシュア・シュワルツ君の家族に1週間のアプリケーション販売収入全額を寄付すると宣伝していたが寄付をしなかった事件もあり、モーティマー判事は、「シュワルツ一家に約束の寄付金を渡さなかったことがもっとも深刻な違法行為だ、と述べている。
モーティマー判事は、「ギブソン被告が罰金を完納すれば、その金が寄付の約束を受けながら一文も受け取らなかった人々のところに行くのを見届けたい」と発言した。
ソース:http://nichigopress.jp/ausnews/law_news/150445/
(参照)Belle Gibson, fake wellness blogger, fined $410,000 over false cancer claims