速達サービスが、ベトナムのeコマース小売業者の強みに
ベトナムでは、消費者の財布を握るための競争では、配達サービスが小売業者の「切り札」となっている。
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企業収益や増益の23%を固定客が占めている一方で、満足度の低い顧客が一人でもいれば収益を減らす場合もあるとギャラップ調査レポートは指摘している。オンライン小売プロセスの最終段階となる配達サービスは重要な役割を担っているのだ。
配達はできるだけシンプルに行い、様々な選択肢を提供し、顧客にとって利便性の高いものであるべきだとDHL eコマースのCharles Brewer CEOは述べた。商品を確認し、もし気に入らなければ返品できることで顧客は満足に感じる。
大半の決済取引を現金で行なうベトナム市場においては、代金引換払いもまた良いオプションである。しかしながら、代金引換払いは配達プロセスをより複雑なものとするため、オンライン小売業者としては理想的なオプションではない。小売業者は信頼の置ける配達業者と提携を組み、配送過程をスムーズに行い、顧客を獲得できるようにしなければならない。
昨年ベトナムのeコマース部門に飛び込んだイオンモールやロッテマートなどの外国スーパーマーケットチェーンにとって、速達サービスは強みがある。
大きな小売チェーンは全国にある多数の小売店に商品を置いているため、商品を素早く配達することができるのだとアナリストは述べた。
配達員は中央倉庫まで取りに行かずとも小売チェーンに加盟する小売店で品物を受け取り、近くの顧客に受け渡せば良いのである。ショップやスーパーマーケットの大きなネットワークがオンライン販売の倉庫となるのだ。
ロッテやイオンはeコマース事業の競争力を高めようと、携帯電話流通チェーンのThe Gioi Di Dong と同じ手法を取り入れている。
Thegioididong.comはオンラインで注文した顧客に対し、もし配送先が実店舗から5-10km圏内にある場合は60分以内に商品を配達すると約束している。
Lazada.vnやTiki.vnは大型倉庫を所有しているが、そのほとんどがハノイやホーチミン、ダナンなどの大都市部にある。
多くの倉庫を設置し配達時間を短縮し経費を削減することがオンライン販売の重要な要素となるが、多額の投資資本を必要とするため多くの企業ではこれを行うことができない。
ただしイオンやロッテは最近になってeコマース部門に参入したばかりであるため、配達活動は幾分か制限されている。イオンEショップは、最初の段階では商品の配達をホーチミン市内にとどめており、カンザーやクチなどの郊外は対象地域としていない。
しかしながら、イオンチェーンは配達対象地域をハノイやヴィンフック、ハイフォンなど北部の省や都市に拡大する計画を立てている。
Lotte.vnは配達時間を月曜日から金曜日の午前8時から午後5時までとしている。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3039.html
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