9月23~25日付の香港各紙によると、事故が起きたのは22日の夕方6時半過ぎ、深水●の長沙湾道と欽州道の交差点で、路線は城市バスのE21A(東涌―何文田)。原因はバスの運転手(44)の不注意によるもので、信号待ちをしていた前方のタクシーに気付かず追突しそうになり、避けきれずに歩道に乗り上げ鉄柵に衝突したとみられる。
交差点で信号待ちをしていた通行人の男性2人がバスの下敷きになり即死、乗客の女性1人も頭部を強く打ち死亡、そのほか乗客や通行人など30人がけがを負う大事故となった。
バスの上階部分はビルの庇に突っ込み、原形をとどめないほど変形した有様となった。
警察では運転手の男を危険運転と業務上過失致死の罪で現行犯逮捕、現在も捜査を進めているが、長時間労働を疑う声もあり、バス会社の責任を問う声も大きくなっている。バスの運転手は一般的に薄給で知られ、そのため残業を進んで受け入れる土壌もあると指摘する業界関係者もいる。【●=土へんに歩】