皮革製品、履物類は100か国以上に輸出され、米国、EU、日本、中国、韓国が主要な輸出先となっている。
輸出の多くは外国投資企業によるもので、81%を占めている。
ベトナム皮革・履物・ハンドバッグ協会(Lefaso)によると、国内企業には生産拡大、市場拡大のためのリソースがないと言う。
一方、外国投資企業はベトナムが批准した、あるいは批准しようとしている自由貿易協定の恩恵を得るべく、何年にもわたって生産拡大に投資を進めてきた。
アセアン市場
アセアン加盟国間の輸出には関税がかからないものの、加盟国への皮革・履物製品の輸出はまだ可能性を十分に生かしきれていない。
輸出額は4億ドルに届かず、主要輸出先はシンガポール、マレーシア、タイ、そしてフィリピンである。
業界専門家は、製靴企業はアセアンを主要市場とは見ていないと言う。
しかし、皮革・履物・ハンドバッグ協会によると、アセアンは域内にタイやインドネシアをはじめとする競争力のある国が多数あり、難しい市場であるという。
加えて、商工省によると多くの国が国内産業保護のための技術障壁を設けているという。
今年、世界経済は2016年よりは上向くと期待されており、さらに中国はハイテク分野への集中を目指し繊維・製靴分野への投資優遇策をさらに減らすと予測されるため、履物やバッグ類の生産は中国からベトナムへの移転がさらに進むであろうと業界専門家は分析する。
皮革・履物・ハンドバッグ協会のNguyen Duc Thuan会長は、皮革・製靴分野の今年の生産、輸出は好調であると話す。
同協会は、今年の輸出額は昨年を10%程度上回る178-180億米ドルに達すると予測している。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3021.html