香港・返還前最大の汚職官僚(?)とされる元政務長官が死去
英国植民地時代に長きにわたり香港で官僚を務め、大きな影響力を持つといわれた英国人のデビッド・ロバート・フォード氏が9月9日、英国で死去したことが分かった。82歳だった。
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10日付香港各紙によれば、元軍人で英情報機関MI6出身というフォード氏は、旧香港政庁で新聞処処長、房屋署署長などの要職を30年以上にわたり歴任し、総督に次ぐ政庁ナンバー2に当たる布政司(行政長官=現在の政務長官)時代にはチェプラプコク新空港建設計画に尽力した。
1993年に定年で退官(後任は陳方安生氏)するも、96年からは香港特区政府の駐ロンドン経済辦事処駐英専員(コミッショナー)を委任され97年6月末まで務め、以降はビジネス界に活躍の場を移した。
大きな節目やさまざまな事件は、その多くが背後でフォード氏が動いたとうわさされるなど、政財界で暗躍した人物だった。
しかし同日付『東方日報』は、フォード氏が香港返還前の最大の汚職官僚だと報じている。
政務長官時代に不動産デベロッパーから多大な利益を受け取っていたことや、公費で別荘の水道工事代を賄っていたことなどを指摘している。
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