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フィリピン人が犯人の茨城・強姦殺人事件 〜現地の報道と見方〜

フィリピン人が犯人の茨城・強姦殺人事件 〜現地の報道と見方〜

13年前の2004年1月31日に発生した『茨城大農学部女子学生レイプ殺人事件』は9月2日、捜査を進めていた茨城県警によって、フィリピン国籍のランパノ・ジェリコ・モリ(35歳)が逮捕された。

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この事件についてのフィリピン側の報道の扱いは小さく、大手英字新聞のインクアイラー紙が9月5日に日本の朝日新聞記事を基に紙面に掲載した。
 
この事件では事件当時少年であった2人のフィリピン人が共犯者として逮捕状が出ていて、既にこの2人は日本を離れてフィリピンに帰国していることが確認され、日本の捜査当局は2人を国際手配し、身柄拘束に動く模様。
  
逮捕されたランパノ・ジェリコ・モリの最後の名前はフィリピンでは父方の姓名を表記し、この『モリ』が日本の姓名にも普通にある名前のため、この容疑者は日系ではないかと見られているが、それに関しての報道はない。
 
ただし、フィリピンにも日本人の姓名と似た名前があって、例えば『オカ』など日本の『岡』名と同じで、モリが日本の森かどうかは定かでない。
 
フィリピンの日系問題に詳しい識者によると、容疑者は岐阜県瑞穂市に在住し、普通に仕事をしていたこと。
 
しかもフィリピン人妻とその間の3人の子ども、妻の母親など7人で住んでいたことを考えると、滞在ヴィザは日系に発行されている永住ヴィザではないかと見ている。
 
このヴィザは南米の日系人に発行されたのがフィリピンにも適用され、どちらかの親が日本人と証明されれば孫の代まで日本居住、就労が認められている。
 
そのため、容疑者はこの手のヴィザの多いミンダナオ島ダヴァオに関係する日系3世ではないかとの見方がある。
 
しかし、容疑者の実妹が日本人との偽装結婚で同時に逮捕されていて、日系ではないとも見方もある。
 
容疑者は犯行後に何度も日本とフィリピン間を行き来していて、単純労働者では日本在住は無理との見方もあり、容疑者の在留資格は何か不明。
 
また、フィリピン側の報道が日本の報道の丸写しで独自取材を行っていないために、容疑者がどの地域の人間なのかも不明。
 
共犯の犯行当時少年であった2人は事件後にしばらく経ってから帰国しているため、この2人は3年を限度とする『技能研修生』であったのではとの見方が出ている。
 
日本の捜査当局はこの2人の逮捕状を取っているため、既に国際手配に動き出し、これは憶測であるが在フィリピン日本大使館の警察庁出向の書記官を通じて、フィリピン側捜査当局への捜査協力を求めていると思われる。
 
ただし、この2人が今もフィリピンに在住しているかどうかは不明で、海外就労者として他の国へ出ている可能性もある。
 
2人の所在が確認されれば、フィリピンの捜査当局によって監視、拘束となり続いて日本へ送還され、日本の領海内に入った時点で逮捕の運びとなる。
 
このため、今はこの事件に対するフィリピン側マスコミの動きは小さいが、この2人の逮捕前後は、独自取材も増えてかなりの頻度で取り上げられるのではと見られている。
 
この事件は日本に在住する20数万人のフィリピン人に肩身の狭い思いをもたらしているが、あくまでも例外の事件と見て良い。
  
 【写真は被害者の通っていた茨城大学農学部校舎】
 
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news03&config=&command=body&no=429

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