大会には日本から6チーム、ブラジルから6チームの合計12チームが参加した。
日本側の参加チームは帝京長岡高校、遊学館高校、FCトリプレッタA、FCトリプレッタB、清明学院A、清明学院B。
大会は、一次リーグで各チーム6試合ずつ対戦した後、決勝戦と3位決定戦が行われた、決勝戦は地元のプロクラブ、イトゥアーノFCの17歳以下のチームと、帝京長岡高校との間で行われ、イトゥアーノFCが優勝を飾り帝京長岡高校は惜しくも準優勝だった。
日本の参加チームは大会に参加しただけでなく、株式会社フッチボーラのサポートで現地ブラジル人監督を迎えての練習体験や試合観戦、観光なども経験した。練習試合には、2000年の第1回クラブW杯で優勝した時のコリンチャンスのDFだったバタタ氏や、サントスFCや東京ガスサッカー部(現FC東京)でもプレーし、後に鹿児島実業高校では遠藤保仁選手を育てたゼー・カルロス氏なども参加。豪華指導者陣の顔ぶれに、帝京長岡高校の生徒たちも驚いていた。
ところで、今回「ITU CUP2017」を開催したイトゥー市は、2014年サッカーW杯で日本代表が合宿地に選んだ事でも有名な街で、発音の近い静岡県・伊東(イトウ)市との交流も行われるようになり、両都市側での姉妹都市提携に向けて交渉中など、非常に親日的な雰囲気にある。2015年には「伊東市・イトゥー市友好交流協会」も設立された。
日系人も多く暮らしており、日系企業の工場も7つあるイトゥー市。大会期間中もブラジル人選手たちは気さくに日本人選手とユニホーム交換を申し出たり会話を試みるなど、積極的に文化交流を行っていた。
そういえば2008年にバラク・オバマ氏がアメリカ大統領に就任した際、福井県の小浜市で、発音が似てるというだけで「オバマを勝手に応援する会」が発足して、饅頭などのグッズを販売したり、オバマ大統領の招致活動を行うなど、市をあげて応援していた。
ダジャレで行政が動くというのも面白いが、それがきっかけで市民感覚でリアルに感じられる国際交流となるなら愉快な話だ。伊藤市とイトゥ市の姉妹都市提携、ぜひ実現してほしい。
(写真・文/平安山良太)
ソース:http://megabrasil.jp/20170902_37042/
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