フィリピンの上院議員パッキャオ引退か? 11月に予定された再戦ならず
フィリピンの『ボクシング』英雄であり、現職上院議員のマニー・パッキャオは、7月2日、オーストラリアのブリスベーンで行われた試合で敗れ、WBO(World Boxing Organization=世界ボクシング評議会)ウェルター級世界チャンピオンの座を陥落したが、再戦話は11月12日に設定されていた。
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7月2日の試合では、パッキャオは0-3(111-117、113-115、113-115)の判定負けを喫し、挑戦者のジェフ・ホーン(オーストラリア)が勝利。
この結果に対してパッキャオ側は判定結果に不服を唱え、WBOが判定に対する再検証を行うと声明する異例の事態に発展。
検証は『音声による干渉が入らないよう、各国から有能な匿名ジャッジ5人』を集め、ラウンドごとの採点表を作成するという。
7月11日、WBOは検証結果について『パッキャオは第3、第8、第9ラウンドで100%、第5ラウンドで80%、第11ラウンドで60%優勢だった』とした。
一方、『ホーンは第1、第6、第12ラウンドで100%、第2、第4、第7ラウンドで80%、第10ラウンドで60%優勢だった』と公表。その結果、WBOはホーンの勝利判定は間違いないと結論。
この騒ぎのために両者の再試合が計画され、フィリピンでパッキャオの誕生日12月17日前に試合が行われることが検討されていた。
この流れに対して、パッキャオを育てたトレーナーのフレディ・ローチ【写真右】は『引退勧告』の時期だと示唆していた。
実際、強打で知られるパッキャオも2010年からの13戦で、2012年にファン・マルケス戦KO勝ちした以外は全て判定勝ちが続き、力が衰えたのは歴然とし38歳の年齢に勝てない状況となっている。
パッキャオ本人もホーン戦で敗れた直後は『引退を真剣に考える時』と漏らしていたが、政治活動と取り巻や一族の財政援助のため現役を続行すると考えを変えて表明。
ホーンとの再戦は現実的となり、場所、日程もフィリピンではなくオーストラリア・ブリスベーンで11月12日に行うと設定された。
しかしながら、再戦のスポンサーを務めるオーストラリア・クイーンズ州当局が9月1日『パッキャオ側からの申し出で再戦はなくなった』と発表。
パッキャオは再戦辞退の理由として自身の政治家としての日程の都合と述べているが、パッキャオが政治家としての差し迫った日程、役割など全くなく、これは再戦をしたくない言い訳であると見られ、この動きは引退間近と観測されている。
ソース:
>>あわせて読みたい 『38歳のパッキャオ、12月の誕生日前に再戦か? フィリピン観光省も注目』
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