「現在1エーカーあたりの作付けコストは3万チャットほど。民間企業から種子を購入しようとすると、企業はShwe Taungなどの有名な政府農園からの種子だというが品質が良くない。将来の収穫高に影響が出るはずだ。だから綿をやめて米作を始める農家もある」とある農家は説明した。
この農家は、Kyauk Sae地区のLunn Kyaw、Mandaley地方域Wandwin地区のShwe Taungなど政府系組織による配給種子の量、品質は近年低下していると指摘した。
「農業省から優良種子を配給してもらう必要がある。以前種子の質がよかった頃は、作付けコストは1エーカー5000チャット程度だった」
国内の縫製・繊維産業によるミャンマー産綿への需要が急速に高まる中での種子不足となっている。ミャンマー貿易促進チームのU Aung Soe部長は、政府は綿を戦略的輸出作物と位置付けており、国内の縫製・繊維産業の最終製品の生産にも国産綿の使用を想定していると話す。
中国からの需要も拡大している。2013-2014年度には1.6トン(350万米ドル相当)、2014-2015年度には15.70トン(340万米ドル)、2015-2016年度には2414トン(530万米ドル)、4340トン(950万米ドル)、2017-2018年度(7月21日まで)には487.5トン(110万米ドル)の綿花が中国へと輸出された。
一方、農業省のDaw Yin Yin Nweは、2016-2017年度には5万2144ビス(8万3431キロ)の綿花の種が配給されたが、2017-2018年度の配給量は7万5000ビス(12万キロ)となる見込みと述べた。
別の綿花農家は、綿種子入手の問題に加え、綿花畑で働く労働者の不足も問題であると述べた。「他の作物であれば機械化できるが、綿花の場合、人力で行うしかない。まだ適切な機械を知らないだけかもしれないが」と話す。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2994.html