このコレクションはハノイのハドン県、タイビン省、ラムドン省などのシルク生産地の熟練した職人の手によるシルク、サテン製アオザイ数十点からなる。
デザインには19世紀から伝わる伝統的な文様が使われ、蓮と水上の人形の刺繍が施されている。
ベトナム人、アメリカ人のモデルがこれらのドレスを着用しキャットウォークを歩く。
7日間のイベントではドミニカ共和国のArie Cedeno、ベネズエラのCarlos Benguigui、ルーマニアのCatalin Botezatuを始めとする30以上の有名デザイナーによる最新コレクションが発表される。
クチュールとラグジュアリーファッションショーも十数件開催される。
Namのコレクションはアジアの2名のデザイナーの作品とともにイベントの開幕を飾る。
Namはハノイ生まれで、13歳の時からファッションへの志を自覚していたという。
彼はまず、手工芸で有名な生まれ故郷のXuan Dinhで仕立屋としてキャリアをスタートさせた。
その後、ベトナムデザイン研究所主催のベトナムコレクショングランプリ2014で優勝し、メルセデスベンツアジアファッションウィーク2014のファイナリストに選出されて以降、彼の名は広く知られるようになった。
Namはベトナム国内外の主要ファッションイベントに参加している。彼がデザインするアオザイはベトナム人のみならず外国人をも魅了してきた。
彼は映画スターやアイドルの衣装も担当し、現在ではアパレル企業に加えモデルエージェンシーも所有している。
ハノイやベトナム北部の店舗ではおよそ80種のデザインやアクセサリーを展開しており、
毎年新コレクションを発表している。
彼のエレガントでひときわ目につくドレスは高品質シルク、サテン、綿や麻を使い、グラマラスと評価されている。
「私の夢は世界にアオザイを広めることだ」と42歳のNamは話す。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2991.html
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