2017年第2四半期の中国GDP経済成長率は、主に輸出の伸びと住宅投資の好調により予想外に前年比6.9%を維持した。
しかし、これら二つの要因は一時的であるため、第3四半期の経済成長は鈍化すると同社は考える。
まず、輸出の伸びが6月の11.3%から7月には7.2%に鈍化したことである。この鈍化は、昨年の高いベースと外部需要回復の遅れによるものである。
同社は2017年下期の輸出の伸びが一けた台を維持する(持続可能なペース)と予想している。
二つ目は、今後数か月のうちに中国の住宅市場が冷え込む可能性である。
高い融資コストや規制強化が、不動産市場クールダウンのシグナルに見える。上海と深センの住宅価格がわずかに下落する一方、北京の6月の住宅価格は、前月比0.4%下落し、2年間で初の下げとなった。下期の住宅投資は徐々に落ち込むと考える。
第3四半期の中国GDP成長率は、第1及び第2四半期の6.9%から6.7%に低下するはずだが、中国政府にとって満足できる数字である。
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