カンボジアの縫製労働者が工場で倒れ死亡 / 3ヵ月で3件目
プノンペンの縫製工場で先々週、労働者が倒れたのちに死亡した。縫製工場でのこうした死亡事案は3ヶ月で3件目となる。
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Mease Sreyleak(25)は韓国資本のYakjin Factoryで勤務していた。この工場はGap、Old Navy、Walmartといったブランドと取引をしている。これら企業にコメントを求めたものの、8月8日までに返答はなかった。
工場側は8月8日、Sreyleakの死亡は過剰な残業が原因だったわけではなく、工場は何の責任も負わないと述べた。
カンボジアアパレル労働者民主組合連合のChoen Sothy会長によると、Sreyleakは8月3日に倒れ、ミシン台に頸部をぶつけたという。
「工場は家族に対し1000ドル支払い、葬儀代も出すと約束している」とSothy会長は述べた。
Sreyleakは当日喉の痛みを訴え、昼食を取っていなかったという。Yakjin Factoryで働く同組合員Chhim Thoeunは、彼女は亡くなった日に2時間の残業をしていたと話す。
彼女は工場近くの診療所に運ばれる途中で意識を失ったという。Thoeunによると、SreyleakはKampong Speuの自宅から毎日他の縫製労働者とともにトラックに乗り通勤していた。
7日に取りまとめられたYakjin工場への「特別労働監査」報告書では「労働者や労働組合代表者らへの聞き取り調査の結果(中略)、Sreyleakは法令で定められた時間以上の残業をしたために死亡したわけでなない」としている。
Sreyleakの事案は5月31日にKhat Samerl(43)が心臓発作で死亡した事案、7月6日にNeom Somolが診療所で他の倒れた労働者の世話をしている間に倒れ亡くなった事案に続く3例目。
Somolが勤務していたAnful Garment Factoryと取引のあるH&Mはこの件を調査していると述べた。
「非常に悲しい事態であり、家族にお悔やみを申し上げる」とメールでの取材に回答している。
政府による補償を担当する国家社会保障基金(NSSF)のCheav Bun Rith報道担当官からはコメントを得ることはできなかった。
国家社会保障基金のデータによると、2017年の過去6か月間、工場での昏倒事例は前年同期と比較して39%増加している。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2987.html
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