この調印は同時期に日本を訪問したドゥテルテ大統領、貿易産業省長官などの政府高官も出席した立会いの下で行われた政治案件で、大統領の訪日経済成果として宣伝された。
イセ食品は明治末の創業で既に100年を超え、日本では最大の鶏卵生産、販売会社で資本金は2000万円ながら、売り上げは468億円(平成29年1月期)に達する。
同社は海外展開も活発で、アメリカでは西海岸などではトップの販売量を誇っている。
この他、香港、シンガポール、タイ、インドネシアでも事業を展開していて、フィリピンが次のマーケットとして有望と見て今回の合弁会社発足となった。
合弁を組む相手は不動産開発、モール運営などを行う中国系のダブル・ドラゴン社で、同社の持つ首都圏近くにある敷地に、既に12棟の鶏舎や5棟に及ぶ鶏卵処理施設、配送設備、事務所などは完成し、8月中に操業開始予定としている。
イセ食品は今回の事業に土地の賃貸など総額40億円を投資し、1日当たり2000万個の生産、処理を行い、全量をジョリビーに納入する。
同社は2011年に10億円以上の所得税違反で国税局から摘発を受け、修正申告をして納付した過去があり、税務のルーズなフィリピンでどのように対応するか注目される。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&config=&command=body&no=330
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