1.食べ歩き
日本では食べながら歩くことは固く禁じられている!と語る日本在住の外国人は多い。もちろん海外でも食べ歩きはあまり行儀のいいことではないが、日本ほど行儀の悪いことではなさそうだ。
アメリカのドラマなどでは歩きながらサンドイッチを食べる人の光景が映されていたり、実際に海外に行ってみると、なるほど確かに食べ歩きをする人の姿をよく見かける。大抵がサンドイッチやりんご、ケバブ、バゲットなど食べ歩きしやすいものだが、日本ではあまりこういった人を見かけない。
しかし、かといって、全く見かけないというわけではなく、原宿ではクレープの食べ歩きをする人がいるし、観光名所ではソフトクリームの食べ歩きをする人もいる。
だからこそ、外国人にとっては何がOKで何がNGなのかという線引きが難しいらしい。例えば、「熱中症対策で水分を摂るように言われてるから自販機でジュースを買って飲み歩くという行為は許されているのか?」だとか、「花見は公共の場だけど飲食しても大丈夫なのだから道端でもOKなのでは?」といった意見が目立った。ある外国人は、「日本の街中でサンドイッチを食べながら歩くというのは、アメリカでジョギングをしながら大きなボールのなかに入ったスパゲッティを頬張るようなものだ」と語っている。
日本に滞在する外国人には、日本での食べ歩きのルールを教える必要があるようだ。
2.鼻をかむ
外国人にとって、とっても不可解な日本のルールがこれ。公衆の面前で大きな音をたてて鼻をかむことが日本ではタブーとされているが、外国人にしてみるとこれが理解できないらしい。
というのも、鼻水を“すする”行為の方が海外では気持ちが悪いこととされているからだ。「なぜ関係のない人が鼻水をすする音を聞かなくてはならないんだ?」、「鼻をかむのがNGなら、どうやって鼻水を処理すればいいんだ?」といった疑問の声が多い。
海外では鼻水をすするくらいだったら、豪快にオープンにかむ方が失礼がないとされている。どうやら日本人と外国人の間では、鼻水処理の仕方で意見がわれるようだ。
3.季節感
日本では服装に対する決まりも多いと外国人は語る。例えば、衣替えの季節にならないと半袖になれなかったり、学校制服や従業員の制服には衣替えの決まりがある。こういった服装の季節感は確かに日本の方が海外に比べて厳しいようだ。
「11月でも僕にはとても暑かったのでTシャツを着て仕事に行ったら注意された」、「同じ気温でも寒いと感じる人もいれば暑いと感じる人もいる。それなのにみんな同じ時期に衣替えをしなくちゃいけないのはおかしいのではないか?」という意見が多い。
また、男性の半ズボンやタンクトップなどはあまり良いとされないという意見もあった。アメリカでは半ズボンでもおかしいと言われないが、日本では「パジャマ」だと言われたという外国人もいた。
これには外国人が元々持っている「偏見」も関係するのではないだろうか。海外のメディアでしばしば日本の奇抜なファッションが紹介されるが、こういったイメージから日本では服装やファッションに対する決まりがあまりない国だという先入観を抱いている外国人も多い。
しかし、実際に日本へ行ってみると、「季節感を守れ」だの、「それは外に来ていく服ではない」だの言われて、日本にも意外とルールが多いことを知る。日本で“何を着るべきか?”は外国人からしてみると、なかなか難しいのかもしれない。
4.公衆の面前で
外国ではOKなのに、日本ではタブーとされていることのひとつに、「公衆の面前でのキス」がある。日本では人前でカップルがいちゃつくことは良いこととはされていないが、海外ではそのような考え方はあまりない。そのため海外旅行先で、公衆の面前でキスするカップルを見て驚いたという人も少なくないだろう。海外でもあまりベタベタ、いちゃいちゃするのは良いことではないが、日本に比べると寛容だ。
公衆の面前ではどんなに愛し合っているカップルでもキスをしないというルールは、それを知らない外国人からするととても不思議に映る。例えばフランスでは毎日あいさつとして、カップルでなくても頬にキスをする。街を歩くとあいさつのキスをする人をよく見かける。あまりに見かけるので気にも留めなくなるほどだ。
筆者はフランスに来て4年になるが、最初は街中でカップルがキスしているのを見るとドギマギした気持ちになっていたが、今ではそんなカップルがいることに気が付きもしない。親しい人に対するキスが生活の一部となっているフランスでは、キスに対する敷居が日本に比べてずっと低い。
また、最近では日本のドラマが日本好き外国人の間でも人気になってきた。こういったドラマでは公園やデート先などのキスシーンがよく見られるが、これを見た外国人は実生活でも日本人はドラマのようにキスをすると思ってしまうという。
5.NO!しょうゆライス
日本食好きの外国人がよくする「しょうゆライス」。発祥はどこからなのか不明だが、白いご飯にしょうゆをかけて食べるのが外国人の間で流行っている。いや、単なる「流行」を通り越して、しょうゆライスが正しい日本食の食べ方だと信じている人もいるようだ。
白ご飯に醤油や焼き鳥のタレをドボドボとかけて食べる外国人。傍から見ると、とても塩辛そうで、健康にも悪そうだ。当然、しょうゆライス好きな外国人が日本で同じ食べ方をすると、日本人に苦言される。
欧米には日本の白ご飯のように、味のない食べ物があまりない。前菜→メイン→デザートという食べ方を教育されているため、日本の定食をだされても三角食べができない。そのため、味のないご飯はいつも最後に残ってしまう。その残ったご飯を外国人なりにおいしく食べる方法が、この「しょうゆライス」なのだ。
しかし、このしょうゆライス健康にも悪いし、何しろ見た目が悪い。個人的には、白いご飯は好きなように食べていいと思うが、しょうゆライスが日本の米の食べ方がと勘違いされてしまうのはあまり嬉しくないことだ。
まとめ
外国人にとって不思議な日本のマナーはいろいろとある。特に、外国人が抱いていた日本のイメージと違うマナーは外国人にとって「なぜNGなのか?」理解しにくいようだ。
日本での食べ歩きはどこではダメで、どこなら大丈夫なの?
日本では鼻水がでるときどうすればいいの?
日本はファッションに対して寛容な国ではないの?
日本人はドラマみたいにキスしないの?
何で日本人はしょうゆライスしないの?
ソース:http://urx2.nu/F9P5