しかし、日本とゆかりの深いブラジル産オレンジ、今年の収穫はあまり芳しくないという。
グローボ系ニュースサイト「G1」が7月16日づけで伝えたところによると、2016-17年のブラジルでのオレンジ出荷量は89万4000トンで、1991年以来最低レベルで、前年比でもマイナス17%だったという。
ブラジル産オレンジの70%以上を出荷しているのがサンパウロ州で、出荷されるオレンジの95%が輸出用だ。今季はサンパウロで気温が高く、水不足だったことが収穫に影響したとのことだ。
サンパウロ産オレンジの大半は州内アララグアラ市にある加工場に運ばれ、ジュースとして輸出される。
収穫量の減少で収入も減ったが、単価を上げる交渉により、売上はジュース1トンあたり前年比+200ドルの約1800ドル(約20万円)で、金額の減少は7%程度に収まった。在庫レベルが低いことも価格交渉に有利に働いたとみられる。
なお、2017-18年の収穫量は増加が見込まれている。
(文/原田 侑、写真/Thiago Gomes/AG. Pará)
写真はパラー州のオレンジ農場
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ソース:http://megabrasil.jp/20170802_36905/