繊維・縫製企業であるEclatの新工場は2018年第2四半期に操業開始予定で、月間20万ヤード(182.88 km)のデジタルプリント繊維製品生産能力を持つ予定であると述べた。従来の輪転機によるスクリーンプリントに比べ、デジタルプリントはグラフィックデザイン用のソフトウェアによるプリント技術を使うもので、製造プロセスにおける廃棄物を効果的に減らすことができる。
この拡張計画は高付加価値製品を提供することで他社との差別化を図るという同社の事業戦略に沿ったものであるとEclatは述べた。
「新技術の立ち上げはEclatの来年度総利益をさらに向上させる助けとなる」と同社のRoger Lo(羅仁傑)副社長は電話インタビューで述べた。アパレルブランドの取引先からの高価格帯製品への需要は伸びているという。
台湾証券取引所の資料によると、同社の今年第1四半期の総利益は26.8%で、前年同期の26.7%から上昇した。
Lo副社長はプロジェクトの詳細について協議するための取締役会が近く開かれるとして、新工場の立地場所については明かさなかった。
企業データによると、Eclatは苗栗県の後龍鎮、桃園県の大園区、ベトナムの3つの布地工場を経営している。
同データによると本社は新台北市にあり、月間2600トンの布地を生産している。
今期、同社はベトナムの2工場での生産能力の向上を目指しており、総生産能力を現在の月間620万ユニットから750万ユニットへと向上させようとしている。
今年の最初の6か月間、同社の売り上げは11億9000万台湾ドルで、前年同期を2.9%下回った。
大和キャピタルマーケッツのアナリスト、Helen Chienが7月10日に発表したレポートによると、同社の大手顧客であるスポーツウェア企業、Nike Inc, Under Armour Inc., Addidas AG等の在庫レベルが通常レベルに戻っているため、今年第2四半期の売り上げは大幅に上がると予想されている。
大和の報告書によると、ChienはEclat社は今期Amazon.com Incなど、eコマース企業からの新規発注で利益を上げるだろうと予測している。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2962.html