2017年4月28日、IDEA有限会社はTan Tao工業団地にある約20ヘクタールの土地を、推定5000億ベトナム・ドン(2000万米ドル)の借地料で借りる契約を結んだ。この区画は履物工場となる予定だ。計画は複数段階に分けられる可能性があるが、最初の段階ではIDEAは6.5ヘクタールだけ賃借する。
「投資」紙の情報源によると、この履物工場計画の投資者は必要手続きを積極的に遂行しており、もし全てが順調に行けば、投資許可がこの計画に対し近日付与される見込みである。
「安定した生産と持続的な開発を目標として、当社は新しい履物チェーンを作り製品の性質を向上させたいと考えています。この目標を達成するため、Tan Tao工業団地に新しい工場を建設することにしたのです。」とPou Chenグループの代表Yeo Cheng Wu氏は述べた。
Pou Chenグループはナイキやアディダス、アシックス、ニューバランスなど、世界中にある数々の有名履物ブランドの相手先ブランド製品製造(OEM)や手先ブランドによる設計・製造 (ODM) も受け持つ履物製造業大手である。
Pou Chenグループがベトナムに参入したのは、南部ドンナイ省に最初の工場を設置した1994年である。2016年末までにPou Chenグループは、ホーチミン市、ドンナイ省、ティンザン省、タイニン省、ロンアン省を含む5つの都市や省に7つの大規模工場を設置している。ベトナムにおける同社の合計投資額は10億米ドル以上に達し、ベトナムの人々に対し20万以上の雇用を生み出している。
しかしながらここ数年、Pou Chen社のベトナム人労働者たちは何度かストライキを行なっている。とりわけ2016年2月27日には、Pou Chenのドンナイ省にある履物工場にて、およそ1万7000人の労働者が新しい規定を不公平であり不当であるとしてストライキを行なった。
「労働」紙による報道によると、ストライキを行う労働者達は、年間4日間以上休暇を取る労働者を年末ボーナスを差し押さえることで罰する新しい規定で、彼らを搾取していると訴えたという。
3日間のストライキの末、Pou Chen社のドンナイ工場は新しい規定を無効にし、現場に戻らせるようストライキ中の労働者達に3日間の給与を支払うことに合意した。
先立って2015年3月にはホーチミン市のPou Chen社の労働者9万人が、退職後に社会保険手当の一時金を受け取ることを認めない新しい規定に反対してストライキを行なっている。
同様に2011年と2010年にも、両当事者の利益を求める労働者とPou Chen社の間の多数の争いが元で、ベトナムの異なる都市や省でストライキが発生している。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2958.html