27日付香港各紙によると、被害者は台湾留学中の香港人女学生(18歳)とその父。女学生は夏休みで最近香港に戻って来たが、入境処を名乗る男から電話を受け、刑事事件にかかわった疑いがあるため保証金6100ドルを中国本土の銀行口座に振り込むよう指示され、入金してしまった。
その際に、父親の連絡先を聞かれ、自身の携帯電話のスイッチはオフにするよう言われたという。
同日、父親が娘の携帯番号からかかってきた電話に出ると、見知らぬ男が娘を人質にしていると脅し、父親は1万人民元を本土の口座に振り込んだそうだ。
その後、父は娘と連絡がとれたため詐欺に遭ったと確信し、25日に警察に被害届を出した。
着信時に娘の番号が表示されたため容易に騙されてしまったようだが、犯行には携帯電話番号を偽装するアプリが使われたものとみられている。
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