21日付香港各紙によると、センターの主な役割は詐欺の予防、詐欺情報の提供、反詐欺対策の制定、金融機関との協力など。
24時間対応のホットライン「Anti Scam Helpline 18222」では市民からの問い合わせに対応する。
当局は7月20日にスマートーンなど通信会社3社を通じて市民にセンター開設を知らせるショートメッセージを送信した。
反響は大きく、電話が30分近く繋がらない状況が続いており、担当者1人が6時間に受けた電話は数百件に達するほどだという。
7月20日に行われた当局の記者会見によると、ADCCは2週間前から試験運営を始めており、その間に中国本土・香港の金融機関と32回の連絡をとり、計8150万ドルの不審な取引について捜査し、そのうちの計630万ドルを凍結するなどの効果を上げているが、当局は詐欺グループの追跡は難しいと指摘。
凍結に成功した630万ドルは実際の被害額の10%にも満たないとして、市民に注意を促している。
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