借金取り立てビジネスが隆盛、女性も取立人として活躍
経済成長の鈍化で景気のいい話は少ないが、気を吐いているビジネスのひとつに債権回収代行がある。3年ほど前から回収依頼は増加しており、シンガポール・デット・コレクション・サービス(SDCS)が受けた依頼は2013年が200件だったが、2016年は倍の400件。2015年に創業のKXユニットも2016年は依頼が30%増加した。
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債権回収の相手は、法人が全体の60%で残りが個人。中小企業の破たんが増加しているため、中小企業が相手の取り立て要請が増えている。コスト上昇が中小企業破たんの一因のようだ。
SDCSのイボンヌ・ホー最高経営責任者によると、中小企業はコスト上昇で経営が立ち行かなくなると、会社をたたみ、姿をくらます。納入業者、家主、元従業員らがSDCSに、居所の突き止め、債権回収の依頼に来るという。
ビンテージ・デット・リカバリーの主要顧客は乗用車リース会社だ。乗用車を借りた者が、使用中に生じた傷の修理代を支払いたがらないため、代金回収の依頼が来るという。
取立人というと、入れ墨をした大きな体の男、というイメージがあるが、法に従ったビジネスのため、破壊、暴力行為、粗野な行為は禁止されている。バンテージのジャスミン・タン代表によれば、女性の取立人の方が男性より取り立てがうまくいく例がある。債務者は女性を、親身になってくれる存在と感じ、心を開くケースがあるためだ。
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