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【特集】2017年版ドゥテルテ政権の成績表 ~ ドゥテルテ大統領1年の軌跡 その1~

 
フィリピンの民間テレビ局であるABS-CBNはウェブ上で、「ドゥテルテ政権の成績表」として、NPO団体SWS(ソーシャル・ウェルフェア・ステーションズ)が1200名の成人フィリピン人にインタビューで聞き込みを行った、統計調査結果(誤差±3%)をポイント制で公開した。
※評価方法は項目ごとの支持する人のパーセンテージから、支持しない人のパーセンテージを引いた値となっている。
 
調査データ詳細(英語)
 
SWSの統計調査データによると、2017年3月時点での評価は下記通り。
 
ドゥテルテ政権の成績表(SWS調べ)
 
非常に高評価
違法薬物キャンペーン:+66ポイント
貧困支援:+63ポイント(最新:2016年9月)
海外労働者の福祉拡充:+62ポイント
人権の向上:+56ポイント:(最新:2016年12月)
農地改革下で農民に農地を分配(最新:2016年9月):+53ポイント
 
高評価
科学技術開発:+49ポイント
効率的な交通システムの確率:+48ポイント(12月)
テロ対策:+47ポイント
領土防衛:+46ポイント
外交関係:+43ポイント
雇用創出:+43ポイント
ミンダナオ和平:大統領就任前までしかデータなし
犯罪撲滅:+41ポイント
不正利得・収賄・汚職の撲滅:+39ポイント
超法規的殺人問題の解決:+37ポイント
ムスリム過激派との和解:+33ポイント
共産系過激派との和解:+32ポイント
 
中評価
消費者の権利保護:大統領就任前の評価のみ
政策実行計画:大統領就任前の評価のみ
不正利得,収賄,汚職の撲滅:+22ポイント
マルコス及び親マルコス派によって奪われた「隠し財産」の奪還:+22ポイント
交通問題の解決:+21ポイント
インフラ対策: +13ポイント
 
興味深いのは、過去の大統領のデータも公開されていることである。比較してもドゥテルテ政権の支持率はほとんど項目において圧倒的だ。それにしても「マルコス及び親マルコス派によって奪われた《隠し財産》の奪還」というのが評価対象になっているとは、何ともフィリピンらしい。上記のデータは2017年3月のものが最新であり、戒厳令が発令されたあとのデータは出ていないので、今後とも支持率を中心に統計データには注視していきたい。次回は「ドゥテルテ政権1年の数字 2017」として大統領の1年を数字で振り返る。
 
参考:
Social Welfare Stations(統計調査NPO)、 Inquirer紙、Philstar Global紙、ABS-CBN News(テレビ局web-media)、Pinoy Trending(web-media)

-Photo from Special Assistant to the President Bong Go
 
ソース:https://davawatch.com/articles/2017/07/10/3842.html