また、スールー海の南に位置するミンダナオ島南西部のスールー諸島は、フィリピン内イスラム系過激派組織の本拠地と考えられており、インドネシア等から海を渡って戦闘員、武器や麻薬が入り込んでいる可能性があると、現在巡視の強化を高めている場所でもある。6月には日本の海上保安庁も合同訓練を行っている。
この合同海上パトロールは、7月1日土曜日に正式に締結されたドゥテルテ政権の招待によるもので、特殊部隊司令官ガブリエルソン氏は「合同の海上作業は、同盟国と海賊行為や違法行為を抑止し、地域の平和と安定を高める為に行ったものである。」と述べた。ドゥテルテ大統領は、以前、フィリピンと米軍間の例年の軍事訓練を廃止すると発言したが、その後気持ちが変わったようだ。
作業中は、米沿岸戦闘船USSコロナドと比フリゲート艦ラモンアルカラズの乗組員が緊密に協力し合い捜査と警備を行い、海上安全保障に対する脅威の抑制に務めた。合同パトロールは、米国とフィリピン海軍の海上安全保障協力を強化し、両海軍の海賊対処能力と海上での国境を越えた犯罪活動の撲滅を促進したと報告。
特殊部隊ガブリエルソン氏は、「今回の合同作業は、フィリピンの安全保障の実施のみならず、インド・アジア太平洋地域の安定と繁栄の促進に、米国が引き続き関心をもってることを実証している」と付け加えた。
この活動の一環として、フィリピン海軍の船員一行がUSSコロナドに乗船し、船舶間の通信と動きを調整。訪問、捜索、押収の技術や情報共有を行った。土曜日に行われたパトロールに先駆け、USSコロナドはフィリピン海軍とセブ島の海上訓練活動を行っていたとのこと。
訓練では、合同パトロール中の海上保安業務において、対海賊への戦術能力を強化する内容もあったとのこと。米国とフィリピンは、引き続き協力し、通常の二国間、または多国間演習に参加しながら、定期的な軍事交流を実施していく予定である。
ソース:https://davawatch.com/articles/2017/07/03/3651.html
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