攻撃再開後の昨日、政府より「休戦は概ね平和で、75才の高齢者を含む6人の人質となていた市民と、武装勢力に殺された犠牲者の遺体を回収するなど、何人かの住民の救助につながった」と報告があった。
イスラミックステイトの(IS)黒旗を掲げた何百人もの武装勢力が5月23日にマラウイの一部を占領してから、公式発表によるとこれまでに約400人が命を落としている。軍のスポークスマンは、武装勢力は軍の攻撃を遅らせるため、意図的に家を燃やし、爆弾やブービートラップを仕掛け、人質を人間の盾として使用している為、戦闘が5週間にも及んでいること説明し、100人の民間人の人質が収容されている場所は依然として危険地域であることを話した。
現在、人質は、人間の盾として使われ、弾薬の運搬、負傷した兵の運搬などをさせられている模様で、脱出した人質からの情報によると、現在でも少なくとも150人のマウテグループ戦闘員が市街地に隠れている可能性が高いと話した。
政府軍は、一日でも早いマラウィの開放と人質の救出を続けることを約束。マラウィ96区のうち、現在武装勢力が支配しているのは4区のバランガイのみになっているなど、敵の抵抗が衰えている状況を報告した。
また、軍広報室のアレバロ大佐軍は軍の勝利は時間の問題であると話し、現在マウテグループが財政面、物流面、人員の問題など様々な苦境に立たされている報告があると説明。主に爆破要因として戦闘に参加している外国人戦闘員の死体が襲撃後に多数発見されており、降伏または離職を計画しているメンバーは処刑されているという報告もある。
軍は現在、東南アジアのイスラム国家グループの指導者であると言われているフィリピン人のイスニロン・ハピロンが、軍隊と警察の捜査を掻い潜ってマラウィを逃れたという報告を確認を行っており、ハピロンがすでにマウテグループと仲間を放棄した噂の真意を含め調査を急いでいる。
5月23日のマラウィ攻撃については、軍がハピロンを逮捕しようとする試みが、武装勢力による暴動を誘発したという話ある。ハピロンは2001年にアメリカ人3人の誘拐事件に関与してとしてワシントンで起訴され、米国政府より500万ドルの懸賞金を掛けられており、世界的な指名手配犯リストのトップに名前を載せている。
ソース:https://davawatch.com/articles/2017/06/27/3538.html