シンガポール:高齢者向け介護サービス、公営病院での活用が普及のカギに?
シンガポール社会の高齢化は不可避とみられているが、産業界はそれを災害ではなく、とらえるべき波とみている。ある調査によれば、アジア太平洋地域のシルバー産業は2020年には3兆3,000億米ドル(約370兆円)規模になると推測されており、有望産業だ。
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社会的企業エージング・オブ・アジアのジャニス・チア代表によれば、高齢化社会では介護の担い手不足の問題が生じるが、健康状態のモニター、生活補助技術、情報通信技術の活用など、高齢者が自宅で老いるのを手助けする技術革新にビジネスチャンスがある。
ただシンガポール全体として高齢者介護に対する関心はまだ低く、無線センサー機器など遠隔医療システムのメーカー、カディ・サイエンティフィックによると、遠隔医療需要の増加はまだみられない。カディは日本企業と提携し、スマートフォンで測定データを管理できる血圧モニターサービスを提供している。
マイヘルス・センティネルは、自宅にいる高齢者の脈拍数、血圧など生存兆候を医師が遠隔で測定・管理できるデジタルプラットフォームを提供している。データ分析サービスも始めており、測定データから当人の健康上のリスクを推測することも可能になる見通しだ。
高齢者向け介護サービスはシンガポールではまだなじみが薄い。業界関係者は、政府が率先し公営病院で広く採用すれば、一般市民も受け入れるようになるとみている。
ソース:http://www.asiax.biz/news/43720/
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