ベトナム・35歳以上の求職者が再就職できない理由
中部タインホア省出身のLương Bá Thámさん(44歳)は、ハノイにある3つの会社の求人に応募したものの、いずれも断られ続けた。
Thámさんは韓国で働いた後に帰国し、いくつかの職業斡旋会に参加した。
「私は多くの会社に応募しましたが、インタビューの後連絡をくれた会社はありませんでした。」と彼は述べた。
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現在Thámさんは、故郷でフリーランサーとして働いている。
Thámさんの事例は決して珍しいものではなく、多くの企業では18〜35歳の年齢層の労働者を雇用することを望み、35歳以上は年を取りすぎていると考えている。
Thăng Long工業団地の企業で働く北部ニンビン省出身のNguyễn Thị Hươngさんは、同社従業員の最年長は39歳で、ほとんどは18〜30歳であると言った。
Hươngさんによると35歳以上の従業員は、健康上の問題や社会保障費が割高となるなどの理由でいつ会社が彼らを解雇しようとするのか、常に不安に感じているという。
ハノイのĐông Anh区にあるKim Chung地区人民委員会のHoàng Đức Khang副議長は、「多くの企業では35歳以上の労働者を雇用することを望んでいないことがわかりました。」と述べた。
多くの失業者に会って支援しようと試みたが、企業が従業員を削減するために技術革新を行ったなど様々な解雇理由があり、非常に困難な状況だ、と彼は述べた。
労働専門家によると、企業では雇用・解雇・雇用のパターンを繰り返しており、そのことが彼らに「黄金の労働力」をもたらし、社会保険、失業保険、定期昇給にかかる費用の節約を可能にしているという。
ハノイ職業安定所の統計によると、2017年の最初の4ヶ月間で35歳以上の労働者が1万400人以上も失業保険を申請しているが、その主な解雇理由は大量解雇にあったか、仕事に適合しないと見なされたためである。
ハノイ工業団地・輸出加工区で現在12万6900人以上の労働者が277の地方労働組合に加盟しているが、その労働組合連合の副議長を務めるNguyễn Đình Thắng氏は、この問題について次のように指摘した。
「35歳以上の労働者は、企業が給与、社会保険、失業保険に高額を支払わなければならないため、仕事を見つけるのに苦労しています。企業側とすれば、若い労働者を雇用すれば健康である上に比較的低い経費で済ませられるということです。」
労働者の権利と利益を守るためにハノイ工業団地・輸出加工区の労働組合では、不当な理由で35歳以上の労働者を解雇するという企業の「慣行」を止めさせるために、労働法2012のいくつかの条項の改正を提案しているとThắng氏は言った。
また地元の労働組合においても、安定した長期雇用を確保するために、単純な手作業ではなく、技術の高い労働者を育てるべきであるとした。
ベトナム労働総連合のMai Đức Chính副会長は、安定した収入を求める労働者は長時間の残業を余儀なくされており、その結果健康を害して35~40歳に達する頃には、企業の期待通りには働くことができなくなっていると指摘した。
従って当局は企業に対し、年間200時間を上限に残業時間を増やさないように求め、労働者が35歳を超えても健康でいられるようにすべきであるとした。
労働傷病兵社会省のĐào Ngọc Dung氏は、同省において労働法の改正案を立案しており、35歳以上の労働者の雇用を避ける企業に対しては、厳しい罰を課す予定であると明らかにした。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2903.html
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