もともと、タイ人は人の指図がきらいで、タクシー運転手などになる人も多いが、若い人は雑貨などの商品を自分で売ったり、あるいは自分が得意な分野の仕事をフリーで受けたりしているという。これは「人の下で働きたくない」「もっと自由に働きたい」というタイ人の若い人が増えているためという。
一方、タイ人で40歳ほどの人が、工場などを辞めるケースも最近、目立っているという。経済状況がよくなく、各工場も売り上げが伸びず、労働者らも残業がなくなり、収入が減っており、そのため、仕事を辞めて、商品の販売をしたり、モーターサイのタクシーになったりしており、収入は1ヵ月で1万~25000バーツほどという。
ナロン教授が指摘しているのは、こうした40歳前後の人は、持ち家がないケースが多く、借家で今までやってきているため、高齢になってからの生活がたいへんだ、と話している。
また、タイ工業経営者協会のタニット副会長によると、工場では人手不足で、ミャンマー、ラオス、カンボジアの外国人労働者を必要としている。「現在、正規には140万人が働いており、違法では100万人が働いている」としており、この違法なケースでは工場主らは関係当局に1年で5000バーツほどを袖の下として払っており、タイ政府は早急に合法で働けるような仕組みにするべき、としている。
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