ブラジル南東部の雨、コーヒー豆の生産量に影響
ブラジルでサッカー、サンバに次いで有名なコーヒーだが、今年の収穫はあまり芳しくないようだ。
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TVグローボが5月28日、アグリビジネス報道番組「グローボ・フラウ」で伝えたところによると、エスピリト・サント州、ミナス・ジェライス州の雨が今年のコーヒー豆の質に悪影響を与える懸念があるという。
本来農業にとっては恵みの雨。今年の初めごろは雨が多く降り、コーヒーの成長を促し、明るい見通しをもった農家が多かったという。
しかしながら、同じ雨が、降る時期によって今度は害をなしている。
ミナス・ジェライス州南部、カンポ・ド・メイオ市の農場主、ジョアン・ケネヂー・ホーシャ氏によると、コーヒーはすでに収穫できる状態になっているにも関わらず、大雨で農園に収穫の機器を入れることができなかったという。しかしながら雨の中、収穫は先送りにせざるをえなかった。
今年の5月は雨が多く、特にコーヒー農家が収穫に入るべき時期である15日から23日にかけて、ミナス州南部では104ミリメートル、その他地域でも77ミリメートルの大雨が降った。
また別の農場主、ジョゼー・マルシオ・ホーシャ氏は、インターネットの天気予報を見ながら、収穫の時期を迎えているコーヒーの実を、雨が降り出す前に敷地内から収穫しきれた。しかしながら、落果の被害は免れられなかった。
落果の損害だけでなく、実に含まれた湿気がコーヒー豆にする過程で別の問題を引き起こす。湿気を含みすぎた実は菌を繁殖させ、発酵が進んでしまう。
エスピリト・サント州ではコーヒーの実が十分熟しているにも関わらず、雨で収穫が遅れている。同州のイウーナ市に3.5ヘクタールのアラビカ豆農場を持つジョアン・ディアス氏は、既に地面に落ちた実や、枝についている実が腐り始めているという。
5月の雨量は特段多いものではなかったが、後半の2週間に集中したことが事態を深刻化させている。雨が上がり収穫が始まれば市場へ供給が始まる。しかしながら、高品質コーヒー豆の出荷量が減ることは確実だ。
ある農場では収穫したコーヒーの実は湿気を多く含み、菌が繁殖しやすいため、においがきついコーヒーを市場に出荷することになるという。同農場の乾燥場では通常30時間かけて乾燥させるが、今年は実に含んだ湿気が多すぎて50時間はかかる見込みだという。
(文/原田 侑、写真/Imprensa MG)
ソース:http://megabrasil.jp/20170608_36182/
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