7日付香港各紙によると、行政会議は薪酬趨勢調査委員会が調査結果に基づいて提案した昇給率にそれぞれ0.5ポイント上乗せした昇給率を決定。
こうしたケースはまれで、2015年に続いて返還後2回目となる。
薪酬趨勢調査委員会の提案した昇給率は1.38~2.44%で過去7年で最低となっていたが、多くの労働組合がこれに不満を持ち3~4.72%の昇給率を要求していた。
行政会議は生活コストの上昇や財政状況、公務員の士気に配慮し、0.5ポイント上乗せを決定。
これにより上層が1.88%、中層が2.94%、低層も慣例により中層に合わせるため2.94%となり、4月1日にさかのぼって適用される。
政府が昇給後の財政への影響を試算したところ、0.5ポイントの上乗せによって歳出は約11億ドル増える。
2級公務員の場合、初任給は1万2115ドルから1万2471ドルに引き上げられ、356ドル増えることとなる。
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