安倍首相、中国「一帯一路」への参加意欲表明か?
安倍晋三首相は5日、第23回国際交流会議の晩餐会での演説において、中国の推し進める巨大経済圏構想「一帯一路」の参加について「協力をしていきたい」と前向きな姿勢を示した。
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一帯一路とは、2014年11月に中華人民共和国で開催されたアジア太平洋経済協力首脳会議で、習近平総書記が提唱した経済圏構想である。エネルギー輸送経路の確保に役立つほか、ヨーロッパや北米に比べて遅れているアジアの一体化を南アジア、東南アジア、西アジア、ヨーロッパの一部をつなぐことで促進すると言われている。観光業の促進にもつながる。
日本とアメリカはこれまで参加に対して消極的な姿勢を示してきたが、今回の日本の態度の変化はトランプ大統領とも大きく関りがあるだろう。米国第一を掲げるトランプ大統領が、日本の頭越しに中国との危うい取引に応じかねない。今回の中国への歩み寄りは、米中が接近したときに日本が孤立しないための保険の役割を果たす。
ただし、インフラ整備協力には「透明で公正な調達」という条件で釘をさすなど、全面的な協力とはいかないようだ。
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