【注目】元武装勢力議長と共同戦線?! ドゥテルテ大統領が発表したテロへの奇策
6月4日、フィリピンルソン島スービック港に寄港中の日本の最新鋭護衛艦「いずも」にドゥテルテ大統領が乗艦し、内部を視察した際の記者会見で、大統領は、フィリピンの武装組織であるモロ民族解放戦線(MNLF)の初代議長ヌル・ミスアリ氏の「提案を受諾した」と述べた。モロ民族解放戦線は、1996年の和平協定以降、イスラム教徒ミンダナオ自治地域の政府として機能している。
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ドゥテルテ氏によると、前日3日深夜、MNLF創立議長ヌル・ミスアリ氏との会談を行い、ミスアリ氏がマラウィ市を占拠するISIS関連のテロリストに対抗するため、モロ民族解放戦線の兵士2,000名を協力させたいとの申し入れを行ったという。モロ民族解放戦線の兵士はフィリピン政府軍の正式メンバーとして迎えられる。
大統領からの同様の提案は共産党系兵力新人民軍(NPA)にも提出されている。ドゥテルテ大統領は「我々は常にMNLFからの兵士を受け入れてきた。NPAにも同様の提案をしているが、戦う必要はない。投降すれば住居を提供し、農地改革計画も拡大する。司令部や幹部には適用されないが、現在と同様の階級を約束し政府軍の一員として受け入れる」と述べた。
フィリピンでは和平協定が成立している「モロ民族解放戦線」、「モロ・イスラム解放戦線」の他、イスラム系反政府武装組織バンサモロ・イスラム自由戦士団(BIFF)、イスラム過激派組織アブ・サヤフ・グループ(ASG)、共産系反政府武装組織である新人民軍(NPA)等、複数の過激派組織が活動を続けている。
ソース:https://davawatch.com/articles/2017/06/06/3215.html
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