米グーグル傘下、英ディープマインド(DM)社が開発したアルファ碁は、自ら学習を積み重ねる「ディープラーニング(深層学習)」技術を採用している。自立的に最善の打ち手を探し出す。
Ke Jie氏は対局後、記者団に対し「弱点はまったく見つからなかった。アルファ碁に勝つことはとても難しい」と敗北を認めた。
AIの急激な進化は間違いなく、近い将来人々の生活を変化させる。単純作業はAIが人間よりも正確に速くこなす事になる。おそらく飲食業やサービス業などでも採用されることになる。ソフトバンクの「ペッパー」のような接客のできるロボットは誕生している。企業はAIの「可能性」をビジネスに取り入れる事を考えることが必須となるだろう。
一方で「リスク」もある。単純作業など「ロボットでもできること」の雇用は間違いなく減少する。今後技術が進化し、ロボットを運用するほうが雇用するよりもコストを抑えられるようになるからだ。
三菱総合研究所は、AI技術が日本社会に普及することで、日本の国内総生産(GDP)が平成42年に50兆円増える一方で、雇用者数は240万人減るとの試算をだした。単純作業の雇用が減少する一方で、今後はAIを扱う高度人材の必要が増す。「可能性」を感じるとともに雇用者は「リスク」もあるということを理解していかなければ行けない。