攻撃に使われたのは、データを暗号化して読めなくしたうえで、復旧したければ金銭を払うよう脅す「ランサム(身代金)ウエア」で、ワナ・クライ(泣きたい)と呼ばれる。シンガポールで被害に遭ったのは、ショッピングモールのティオン・バルー・プラザやホワイト・サンズにデジタルサイネージ(ディスプレーを使った情報発信システム)を提供しているメディアオンライン1社で、モールの案内掲示板に支障が出た。
セキュリティーシステムのファイアアイは「ワナ・クライに対処しても安心できない。亜種が作り出される可能性があるからだ」と警鐘を鳴らした。
「ワナ・クライ」は、ユーザーが偽のリンクをクリックした時と、電子メールの添付ファイルを開いた時のいずれかで感染する。リンクをうっかりクリックした場合、インターネットとの接続を遮断すれば良く、添付ファイルを開くとイントラネットで拡散する恐れがある。
米マイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ」の弱点を突いたウイルスで、旧型ソフトで感染の可能性がある。
ソース:http://www.asiax.biz/news/43172/