香港「有線電視」(ケーブルテレビ)の閉局、命運は株主総会いかん
経営不振による売却問題で放送ライセンス更新が危ぶまれていた「有線電視(ケーブルテレビ)」。
同局を運営する有線寛頻は今年4月に永升(亜洲)有限公司が新たな筆頭株主になると発表したが、今月末の株主総会のなりゆきによっては閉局の恐れがあるという。
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5月11日付香港各紙によると、有線寛頻の現筆頭株主である九倉集団(ワーフ)の呉天海・主席は10日、29日に開かれる株主総会で増資について投票を行うことを明らかにした。
議案が可決されれば新株発行によって永升が54.02%の株式を取得することで約7億ドルの資金調達ができる。
さらに九倉が保有する債権の株式化によって3億ドルが加わり、有線寛頻の資本は10億ドル拡大するという。しかし否決された場合、放送ライセンス更新はできず6月1日に放送停止となる。
放送が停止されれば収入の75%を失うことになり、傘下の奇妙電視の維持も難しくなる。
呉主席は「投票率が高ければ可決する可能性も高くなる」と指摘。小数株主にも積極的に投票するよう呼び掛けている。
>>あわせて読みたい 『倒産危機の香港「有線電視」、永升(亜洲)が新たな親会社に』
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