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日立が欧州エレベーター市場に初参入、英国エレベーター会社を買収

 
日立は本買収をもって、欧州の昇降機(エレベーター)市場に初参入することを宣言。今後は、テンプル社がイギリスでつちかってきた昇降機の高品質な保全技術・ノウハウならびにセールスチャネルに、日立の高性能な製品を加えることで、イギリスでのエレベーター事業を拡大していくとのこと。
 
これまでに、中国、アジア、インド、中東などを中心に拡大してきた日立のエレベーター事業は、2015年にはミャンマー、さらに2016年にはインドネシア、ベトナム、カンボジアと、RCEP圏(東アジア地域包括的経済連携参加地域)で大きな成長が期待される国々を中心に拠点を設立。
それらのアジア進出と同時に、世界のエレベーター市場で3割強30%強を占める欧州市場への参入も検討してきた。
 
今回、欧州市場への初参入を決定した背景としては、欧州市場の中でも、イギリスの市場規模は大規模であることと、堅調な成長率を有しているというのが大きな要因となっている。
 
テンプル社は、1989年にイギリスで設立以来、30年近くに渡りエレベーターの販売・据付・保全サービス・改修事業を営んできた企業。
メーカー各社のエレベーターを確実に維持管理する確かな技術力が、イギリス国内で高い評価を得ており、現在同国全土に5,000台近くの保全契約を有している。
 
日立は、本買収で得たノウハウを活用することによって、欧州およびアフリカにおけるエレベーター市場へのさらなる進出を目指す。
 
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