フィリピンにて今年最初の邦人殺害事件、マニラ市ロハス大通りで発生
4月20日(木曜日)午後8時15分頃、愛知県からフィリピンに業務で訪れていた48歳の邦人男性が、マニラ市ロハス大通りを借り上げた白いバンで走行中に、オートバイに乗った2人組から左首に銃撃を受け、同人は即死。
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この銃撃では他にフィリピン人通訳が左後頭部に被弾したが軽傷。また、バンには死亡した邦人の他に3人の邦人が同乗していたが怪我などの被害は受けなかった。
死亡した男性はパチンコ機械関連企業の経営者で、フィリピンには事件のあった同日午後1時半頃に中部国際空港からマニラ国際空港に到着。
その後マニラ市に隣接するパサイ市にあるホテルへチェック・イン。同人はフィリピンへは初めての訪問で、今回は部下と共に訪れ、首都圏近郊にある工業団地の視察などが目的で、翌日の21日には被害者の同業者など約20人と同団地を視察する予定であった。
被害者はマニラ市内の飲食店で午後6時から8時にかけて、この視察に参加した邦人10数人と夕食を摂った後、4台の車に分乗しホテルへ帰る途中に銃撃を受けている。
捜査当局によると、この飲食店に居る間に銃撃犯は偵察をし、被害者の座る位置を確認していたと見られ、バンが発車後に犯行のあった同通りを追走したと見ている。
犯行に使用された銃は45口径の大型拳銃で、襲撃犯はロハス通りの交差点で信号待ちした隙を狙って、左側車線から近寄り、バンの2列目左側、運転手の真後ろに座っていた被害者に向かって5発を発砲して逃走し、その手際の良さから『殺し屋』の犯行ではないかと捜査が進められている。
同事件で他の車に乗っていた日本人は、突然の凶悪事件に遭遇し、日本大使館やアメリカ大使館、フィリピン中央銀行などが通りに建つフィリピンを代表するマニラ湾沿いの大通りで事件があったことに対して戸惑いを見せているが、被害者が銃撃される理由など全く分からないと述べ、治安の悪いフィリピンに不安を抱いている。
なお、フィリピンではASEAN首脳会議に関連して、各種高官会議がフィリピンで開催されているが、海のリゾートで知られるセブ島の隣の島ボホール島では武装集団のアブサヤフと国軍の交戦があり、今も厳重警戒の状態が続いている。
従来、フィリピンの中では比較的安全といわれたヴィサヤ地区であったが、交戦のあったボホールの地域はセブ島のリゾートに最も近い地域で、セブ島から対岸が見えるような位置で、こういった場所にアブサヤフが進出していたことで、セブのリゾートが危ないのではとの情報が流れるが、真偽のほどは定かではない。
しかしながら、アブサヤフはかつてパラワン島やダヴァオ近郊の高級リゾートを襲い、外国人を拉致する事件を引き起こしていて、警戒が必要なことはいうまでもない。
【写真は事件のあったロハス大通りからのマニラ湾】
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news03&config=&command=body&no=409
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