今回、ユニ・チャームがサウジアラビアの首都リヤドに建設した新工場は、同国において3つめの工場となる。
ユニ・チャームのサウジでの子会社UGHI社は、1992年の会社設立以来、ベビー用紙おむつ製品を中心とした生産・販売を行っており、その需要も年を重ねるごとに増加している。
また、中東の近隣諸国にも商品を輸出しており、今回の新工場竣工によって生産量拡大を図る予定だ。
イスラム教の戒律によって女性の社会進出が難しいとされているサウジアラビアでは、女性が車を運転することが禁止されていたり、外出時の際は、ヒジャブと呼ばれる黒いスカーフを頭に着用することなどが義務づけられている。
そのような状況のなかで、UGHI社は、女性のみが勤務する専用の工場を2012年に稼働するなど、現地の人々の雇用を推進してきた。
現在UGHI社には約70名の女性が勤務しており、第3工場の竣工にともない、さらなる女性雇用の拡大を実現していく計画だ。
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